RGBとCMYKの違いについて
色の3原色には光の三原色「RGB」と、色料の3原色「CMY」の2種類
パソコンで作ったデータをプリントアウトしてみたら・・・・
なんか思ってた色と違うような気がする。どうして??
そんなこと思ったことありませんか?
RGBとはモニター表示などに利用されており、CMYKは印刷などで使われています。簡潔に言えば「RGBはディスプレイ用・CMYKは印刷用」なのですが、何故2種類のカラーモードがあるのかについて見ていきたいと思います。
- 色の三原色の基本
- 1. RGBカラーとは?
- 2. CMYKカラーとは?
- RGBとCMYKの違いを写真で比べてみよう
- 紙の大きさの比較。大きさのイメージを掴もう
- 他にもある!菊判・四六判・ハトロン判という名の原紙
- 1.菊判(636mm×939mm)
- 2.四六判(788mm×1,091mm)
- 3.ハトロン判(900mm×1,200mm)
- まとめ:魅力ある印刷物を作るために、目的に合った大きさを選ぶ
色の三原色の基本
色の3原色には光の三原色「RGB」と、色料の3原色「CMY」の2種類があります。
1. RGBカラーとは?
RGBとは、パソコンのモニター表示などで表現されている発色方式です。光の三原色「赤(Red)・緑(Green)・青(Blue)」を使って光で表現しています。
光は混ぜると明るくなっていきますので、三原色を全て混ぜた色は真っ白となります。白色に近づいていくため「加法混色」と言われています。
PCのモニターやデジカメ、スキャナなどは、このRGBカラーで色が表現されています。
2. CMYKカラーとは?
CMYKとは、色料の三原色である「シアン(Cyan)・マゼンタ(Magenta)・イエロー(Yellow)と、キー・プレート(Key plate)」から、頭文字1字を取ったものをいいます。プロセスカラーとも呼ばれ、フルカラー印刷の多くがCMYKで印刷されています。
これらは、混ぜれば混ぜるほど色が暗くなり、黒色に近づいていくため「減法混色」と言われています。
理論上CMYを混ぜ続けると黒へ近づいていますが、完全な黒色にはなりません。ですのでプロセスカラー印刷では、ブラック(Black)を加えて印刷します。
RGBでは全ての色を混ぜると白になるのとは対照的に、CMYKでは全ての色を混ぜると黒に近づきます。
印刷用紙が白いのは実は上記の理由からなんです。CMYKでは「白」は「印刷されていない部分」となります。
RGBとCMYKの違いを写真で比べてみよう
RGBとCMYKでは、再現できる色の領域が異なります。前に記述した通りRGBは光の三原色、CMYKは色料の三原色で表現されていいます。ですのでRGBで作られたものをそのまま印刷すると、CMYKでは近似値に置き換えられます。そうすると蛍光色のような明るい鮮やかな色は再現されず、何だかくすんで見えるという現象が起こります。
RGBをCMYKの設定に変換すると
これを回避するため私たちデザイナーは印刷用のデータを作る場合は全てCMYKで作ります。その際、写真も元がRGBであったならばCMYKに変換し、最適な色補正を行い印刷用データを作成していきます。
まとめ
RGBとCMYKは用途に合わせて変更することを覚えておきましょう
RGBとCMYKはホームページ用に必要なのか、印刷物用に必要なのかによって使い分けや色補正の作業が必要になります。もちろん当社では印刷のこともWEBの制作のことなら何でもご相談ください。
何となく見ているだけだと同じように見えるけれどRGBは「光」、CMYKは「色料」で色の表現方法が随分違いますね。