作りたい地図は何のために必要ですか?
利用目的が明確だと最適な地図のカスタムが可能です
『地図』を依頼しようと思うとき、様々な理由があると思いますが既存の情報では足らなかったり、要らない情報が多く情報を精査したいなどの理由があるかと思います。
地図を作るうえで、地図上の情報の精査を的確に行うことは非常に重要となります。
オリジナリティのあるユーザーが見たくなる良質な地図のコツを考えてみたいと思います。
- 目的別アクセスマップ=案内マップの場合
- 1. 徒歩を想定した場合
- 2. 車移動が主な場合
- 3. 目的地周辺に複数の最寄駅がある場合
- 4. 目的地へのアクセスが時間がかかる場合や迷いやすい道の場合
- 5. 大型施設などの建物への入り口が多い場合
- 目的別(広域マップの場合)
- 1. お客様独自の施設や支店・拠点を複数個所、1枚の地図で見せたい場合
- 2. 地区別に色分けなどで視覚的分かりやすく見せたい場合
- 3. 住宅地図など街区レベルで詳細に見せたい場合
- 4. 大判ポスターなどで掲示したい場合
- まとめ:利用目的を見極め、ユーザー目線で地図を考えることで本当に必要な地図が出来上がる!
目的別アクセスマップ=案内マップの場合
アクセスマップは、WEB・紙媒体問わずあらゆる面で必要な場合が多いですよね。 ちょっとおしゃれなデザイン且つ見やすい地図だと、見ているだけでそこへ行ってみたくなるから不思議です。
1. 徒歩を想定した場合
案内マップの作成で一番多いご依頼は徒歩を想定した地図です。例えば雑誌の中で5cm×5cmの大きさとかありますよね。あの小さい範囲の中でどれだけの情報を伝えられるか、いつも情報の精査に気合いが入ります。
飾り程度に地図を載せているチラシなども多いですが、折角載せるのならばその地図を見ただけで、ちゃんと行ける地図を目標としたいですね。曲がり角や信号など、必要な場所をに必要最小限の配置をすることが必要となります。
2. 車移動が主な場合
菊という名前から日本古来からあるのかな?と思いそうですが、実は明治時代、アメリカから輸入された紙が元になっています。
菊判はA判よりひと回り大きいため、A判の代わりに利用されることも良くあります。
菊という名の由来は、「新聞の【聞】の字がキクと読めるから」「アメリカで商標であるダリアの花が菊に似ていたから」「日本の皇室の紋章が菊であるから」などが諸説として伝えられています。
現在も日本の印刷業界において菊判は四六判と並び、書籍の印刷など広く使われています。
3. B列本判(765mm×1,085mm)
B判は日本独自の規格です。江戸時代の公用紙「美濃紙」に由来(尾張藩が美濃地方で作らせた紙が公用紙として認められた)しているそうです。だからこそ日本ではB5サイズのノートなど身近に溢れているのですね。
とはいえA4やA3の需要が増加しA判を用いることが多くなり、B判は減少傾向にあります。
しかしながら全体数は減りましたが、B5ノートや大判印刷物などでは「B判が丁度良いなあ!」というケースもまだまだ多くA判とB判が混在しているのが現状です。「A」と「B」の2種類ある理由が、遠く江戸時代にさかのぼる! なんて、ちょっと奥深いですね。
4.四六判(788mm×1,091mm)
イギリスの紙の規格である「クラウン判」が元になっており、明治時代にイギリスから輸入されました。
この大きさがかつての日本で使われていた美濃判(代表的な和紙で有名 273mm×393mm)の約8倍の大きさに相当するため、大八ツ判と呼ばれ大変重宝されました。
何故、四六という名が付いたかというと、この紙から丁度32面を取ることが出来ます。この32面を書物を制作するために化粧断ちすると、横4寸2分、縦6寸2分の書物が出来上がることから、四六判と呼ばれるようになったそうです。
5.ハトロン判(900mm×1,200mm)
とりあえず一番大きいです!!名前の由来はドイツ語の「Patronenpapier パトローネンパピァー(弾丸の薬莢を包む紙)」といわれています。昔は一般包装紙や封筒などで使われてきました。現在は包装紙などで使用されています。
A判・B判の比較。大きさのイメージを掴もう
1. 数字でみるA判・B判のサイズ
それでは一般的に馴染みのある「A」と「B」の紙のサイズを表にして見ていきましょう。
A判・B判それぞれJISによって紙加工の仕上げ寸法が定められています。
「A0・B0」が一番大きいサイズです。それを半分に折ると「A1・B1」、さらに半分に折ると「A2・B2」となります。
A判 | サイズ(mm) | B判 | サイズ(mm) |
---|---|---|---|
A0 | 841×1,189 | B0 | 1,030×1,456 |
A1 | 594×841 | B1 | 728×1,030 |
A2 | 420×594 | B2 | 515×728 |
A3 | 297×420 | B3 | 364×515 |
A4 | 210×297 | B4 | 257×364 |
A5 | 148×210 | B5 | 182×257 |
A6 | 105×148 | B6 | 128×182 |
A7 | 74×105 | B7 | 91×128 |
上の表が規定のサイズとなります。基本的には規定サイズを指定して印刷する場合が多く、印刷物注文が初めての方も安心して注文し易いかと思います。
ただしある程度の枚数を印刷する場合は変形サイズという扱いが可能です。好みのサイズで紙を裁断することで変形サイズで自由にサイズを選んで印刷物を作ることが可能になります。
2. A判・B判の大きさの比較
A判とB判の大きさの比較です。A0やB0は大きいですね。この大きさになると折り加工が前提の場合が多くなります。
大判といえば、よくポスター等に利用され見かけるのはA1が多いですね。A1は『新聞紙を見開いた大きさ』です。
このA1を半分に折った大きさがA2で、手に取って見やすい大きさとなり価格も手軽なので様々な用途に利用されます。
A判とB判のサイズ比較
まとめ
魅力ある印刷物を作るために、目的に合った大きさを選ぼう
紙の大きさについて何となくイメージがつかめましたか?例えばポスターを作ろうと決めても「文章などの内容量」「近くで見るのか、遠くから見るのか」「手に取って見る印刷物か」などによって適切な大きさは変わってきます。
大きさが大きくなればなるほど、制作・印刷・用紙の費用は上がります。
内容量や予算など、総合的に考えながら用紙のサイズを決めていくことは重要ですね。
もちろん実際に印刷物を制作させていただく時には、「どのぐらいの大きさが良いのか」など、私どもスタッフが最適なサイズをお選びさせていただきますのでご安心くださいね。